Solo
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突然、渡し舟を見つけ
地元の子供たちと一緒に、ソロ川を渡る。


さらにクルマを走らせると、小奇麗な家が並んでいる村に差し掛かった。「このへんは豊かみたいだなあ」と、ゆっくりその村を抜けていくと、突然川が見えた。

ソロ川の渡し舟
「あ、渡し舟だ」

船頭は竿を使う 地元のバイクと一緒に、竹で編んだ筏(いかだ)のような舟に乗り込む。船頭は竿でぐいと押す。川の流れで川下に押し流されるので、同じ地点を往復できるよう、ロープでまず川上へ行き、それからゆっくりと渡り始める。



「いい川だねえ」


渡し舟に乗るヤマモリさんとドンさん
川の中央に出てみると、ソロ川の豊かさが実感できる。

緑泥色の水が小舟のまわりを滔滔と流れている。川を包む緑が美しい。重く茂った枝が川面にたれている。このあたりの田は皆この川の水を引き入れているそうだ。母なるソロ川の恵みである。

渡し舟に乗るバイクと子供たち 向こう側の桟橋についた。

舟付き場は木で組んであり、そこから急な坂になっている。バイクがエンジンをかけて駆け登るので泥は掘られ、いたって滑りやすい。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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