Chiang Rai
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ホテルへの帰り道、突如として「射ち合い」が始まる。
ガンマンのような顔付きで目を光らせて歩く。

夕方になったのでホテルに帰ることにしたのだが、帰り道も油断できない。

もう大人は水掛けにも飽きているのだが、子供達は元気で、突然物陰から水が飛んでくる。こちらも水鉄砲でそれに応戦する。西部劇のような撃ち合いが始まる。

水避けにデパートに入ったら、15%〜25%のバーゲンをやっていた。「正月が過ぎたから」か、いつもの値引きなのか、そのへんはよくわからない。

身体が冷えているので、LOBO 2でコーヒー15B(45円)と鶏のフライドライス20B(60円)を食べる。今日は眼鏡の娘が一人でやっている。もう一人の、タカシが「ゴクミに似てますよね」と言った娘は今日は休みのようだ。この娘に限らず「ゴクミ似」の娘はけっこう多い。

外国人向けのレストランやバーではソンクラーンにも関わらず娘達が働いていたが、いつもは見ない花飾りをしていたりして、祭りの気分が漂っている。


テレビのニュースを見ていると様々なソンクラーンのスタイルがあるらしい。パレードをしたり、男根型の棒を筒に出し入れしている光景もあった。放水を避けて傘を差し練り歩く美女行列もあるし、お釈迦様に水を掛けているという姿もようやく見た。今日は快晴だったので絶好の水掛日和だったようだ。

チェンマイの映像もあった。水掛け事体はここと変わらないが、ポンプで堀の水を汲んでいる姿があった。あれを掛けられるとつらいな。チェンライは幸い水道の水だけのようだ。氷水はあるにしても。

ニュースでは毎日橋本首相(当時)の顔を見る。「経済」と「日本」。私たちが彼らを知っている以上に、彼らは私たちを知っている。「アジアのビール人口が減っている」とか。CNBCが報じていた。

寝る前にふとベッドサイドで、このホテルには「コンドームが常備である」ことを発見する。チェンライのエイズ率が高いことはヲサム君から聞いていたが。

かえってコワイ感じがする。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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