ナンプラー
南新宿のスーパー「フジストア」に行ったら鶏の骨付きモモが一本100円だったので、四本も買ってしまった。
今日は家人が留守で午後からヤマモリさんが碁を打ちに来てくれるし明日はヲサム君とブータン旅行の打ち合わせなので、この鶏でなにかつまみを作ろう。
暑くてなにも思い浮かばなかったのだが、とりあえず茹でて「蒸鶏の冷製」を作ることにした。いわゆる棒棒鶏だ。
鍋が小さいので二本だけ茹でて、冷めてから漉したスープに漬けておく。鶏の脚の残りはチキンステーキにしてその日のうちに食べた。
あくる日ヲサム君が来て話も済んだのでその棒棒鶏をつまみにしてビールを飲んだ。ヲサム君が新宿三丁目のおかまバー地帯を見たいというので昼間っから出かけていく。なぜか床屋の多い一角である。怪しげな薔薇ショップには男たちが群がって筋肉ヌード誌を立ち読みしている。こちらも男二人なのでなんとなくアリバイになっているような、居心地が悪いような感じがする。
御苑新宿門前の「模索舎」でアジア料理の本を見つけた。この本は本格料理ではなくて「間に合わせの材料でアジアっぽい料理を作る」というコンセプトである。それを読みながら、途中でナンプラーを買って帰った。
たくさんの香料はまだ使いこなせないので、まずは一種づつ。この夏はナンプラーでの味付けのセンスを身につけようと思う。
残っていたチキンスープにナンプラーを加えてもう一度冷やし、「ベトナム風冷麺 のようなもの」を作って、帰ってきた家人と食べた。
(2001年7月17日)
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