ヲサム旅日記

4日目 その2






サラタビ第7章:第4日目 その2。ブータン、ワンデュ・ポダン

長−い踊りがやっと終わったので、これで祭りをあとにした。雰囲気を味わえたのは良かった。この祭りの場。実は男女の出会いの場でもあるという(ドライバーミンジュ談)。ホントかどうか怪しいが、言われてみれば若い男女が所々でお話してたな。ありゃブータン式ナンパだったのか!?

チミ・ラカンへの道 祭りの後、ワンデュ・ポダンの唯一の名所チミ・ラカン(寺)へ向かった。

周りは水田だ このお寺、子宝の寺として有名なそうである。そんなお寺は丘の上に立っており、そこに行くまでは農村の中を抜け、田んぼのあぜ道を通ってという道中。
途中の村で子供達に出会う。彼らは気軽に「Hello!!」と挨拶をして、写真を撮ってくれとせがんでくる。まっ,そんなに言うならと、撮った写真である。

なんともアジアの農村の子供たちという感じでイイのだが、写真をせがむってことはやっぱり観光客向けのルートなんだろうな。チミ・ラカンは。

村の子供たち
細い、足場の悪い道を進み、やっと見えてきた。
やっと見えてきた
チミ・ラカン 最後の一登りをして到着。すでに夕方であたりが暗くなってきていた。

上でも述べたように、このお寺は子宝の寺として有名で、ちょくちょく女性が訪れるそうである。 なので、あんまりワタクシには関係ないなぁと言うと、カルマは言う、
「次はハネムーンでこのお寺にきてください」
と。すかさず、フジウラさんいわく、
「結婚する前に来ちゃダメだよ。フフッ」と。

うん、行きません・・・・。

帰りは下り。けど、足場は暗くなって見えにくい。行きよりも歩きにくく気をつかう。転ばないように心がけていると後ろで"ズルッ"。いやぁ、危ないなぁ。

やっとの事、スタート地点に到着すると、前から、パロのホテルにて一緒だったコバヤシご夫妻が。今からチミ・ラカンに向かうという。暗くなっているので気をつけてと言って分かれる(後から聞くとやはり"ズルッ"といったらしい。)。しかし、いくら観光客向けのルートだからといっても暗くなってから行かなくてもイイのに。マニュアルってのがありそうだなぁ、ガイドにも。

さて、いよいよ今日は昨日、ダブルブッキングされた「YTホテル」に泊まる。昨日の話では最高級の部屋を用意してくれるという。楽しみである。ホテルに着くとホテルの人達が出迎えてくれた。中にはあの女主人もいる。今日はニコニコしてるなぁ。

最高級の部屋
"The best room of YT Hotel"
連れていかれた部屋は・・・・そんなに昨日の部屋と変わりなかった・・・。勿論、バス、トイレ付だが。まっ、期待したものの、なんとなくそうなるんじゃないかなぁとも思っていたのでそれほど落胆はなかったけど。
今日の晩御飯はホテルでのビュッフェ式。食堂には我々のほかに多数の西洋人が。彼らの一部はチャリンコでブータンを周っている。いや、ガイドも大変だ。しかし、ブータンの旅はガイドとドライバー付の旅になっているのに、あえてチャリンコとは。スバラシイデス。ワタクシにはできません。いろんな旅の楽しみ方があるもんです。



夜更けにディスコをのぞきに行く。
しかし他に客がいない!?

ところで先程のコバヤシ夫妻もこのホテル。せっかくだから一緒に食事しようということになった。お互いの話をしていると一つ思った事がある。日本人でブータンに来る人はホント色んな所に旅をしている。フジウラさんも有給放浪しているし、ご一緒したコバヤシ夫妻も色々旅しているそうである。そんな人達が行きつく所か、ブータンは。確かに旅の前に話をすれば、回りの人間はブータンの位置さえ知らなかったし、名前さも知らない人もいたくらいだ。色んな所を旅した人じゃないと来ないか。そんな魅力があるんだろう。ここは。

確かに今日でブータン3日目。不思議な土地であった。が、しかし一方では初日のような「おおっ」っていう感嘆は少なくなってきた気がする。やはり全て旅程がある程度決められているというのは楽な一方、疲れもする。期待どおりにはいかないみたいだ。中々難しい、ブータンの旅は。そういえば、ご一緒したコバヤシ夫妻の話を聞くと残りの日程やホテルは一緒らしい。ちなみにコバヤシ夫妻とは日本の旅行代理店も同じである。てことはこっちの代理店も一緒。むむっ。やっぱり観光客向けの旅程がありそうだなぁ。

まっ、でも何はともあれ新たなたびの道連れができた。最後まで顔をあわせそうだ。一緒に旅を楽しもう。そんな話を食堂でしていると、主人が我々にテレビのあるゲストルームを使わせてくれた。ソファーにもたれながら、我々は食後、何時間か話に花を咲かせていた。

さて、夜もふけてきたのでそれぞれ部屋に戻った後、そろそろ寝ようかと思い、ベットに潜り込んだらドアをたたく音が。フジウラさん。フジウラさんの部屋のちょうど向かいにディスコがあり、そこからの音がガンガンなって気になるという。せっかくだからちょっと覗きに行こうという。フジウラさんの強い要望により、ミンジュをつかまえ、そこに連れていってもらう。玄関からは大音量。コリャうるさいわな。ブータンのディスコってどんなの!?怪しげな入り口を入ると一つ階段がある。暗い。ちょい怪しい。その階段を上ると布切れがかかった扉が。どうもそこが入り口らしい。ちょっとドキドキしながら入ってみると・・・・。誰もいない・・・。ガラーンとしている。音楽だけがガンガン鳴っている。

店の人に聞くと12時まわってから客がぞろぞろくるという。うーん、ホントかなぁ?フジウラさんはすっかり興ざめ。その12時まではまだ1時間半ほどある。待ってられないや。帰ることにした。

パッと見、結構狭いし、DJブースも見当たらない。どんな感じなんだろう。ちょっと気になった。この中途半端な体験がこの後の旅に影響を与える事になる。本日は二人でビールを飲んで就寝。明日からはブータンの首都、ティンプーへ向かう。





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