言わせてもらえば
なつかない猫が見てゐる膝まくら

古賀さん、という先輩がいた。

この人が退任されるときに催しがあり、コピーライターが集まっていたものだから「古賀という名前読み込みで一句づつ」ということになって、そのとき出したのがこの五七五である。

自分では気に入っていたのだが、酒席では気取ったものを出してもダメなので、あまりウケなかった。「古賀」という二文字がどこに入っているかもわかりにくいし「ゐ」という字も嫌われたのだろう。

同じときに思いついた 「おかしいな やってないのに子ができた」 を出しておけばよかった、場の見えないことであった、と後で反省した。



(2005年08月30日)







c 1999 Keiichiro Fujiura

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