言わせてもらえば |
人生でいちばん大事なこと。 |
人生でいちばん重要なことは、「機嫌が良い」ことだ。 仕事も財産も健康も恋愛も手段にすぎない。目標は幸福、すなわち機嫌が良いことで、どんなに金持ちでも不機嫌ならば人生の大事を逸しているわけだし、たとえ失業中だって機嫌がよければいちばん大切なものは持っている。 と思ってはいるのだが、凡夫の身の上、ときとして妄念のとりこになることもある。仏頂面(ぶっちょうづら)を晒(さら)したり、僻(ひが)んだ目付きをしたり、尖った言動をとって、自分の卑小さ惨めさに冷たい汗を流すことは、恥ずかしながらまだまだ起こる。 ヲサム君と叔父さんのヤマモリさんが、台湾から「これはフジウラさんに」とお土産を持ってきてくれた。見ると立派な額のなかに「快楽」という二文字。 「俺は快楽かい」と笑ってしまったが、そうかそうか、これはいつも機嫌良くしていろ、という戒(いまし)めだなと勝手に解釈して、玄関に大切に飾ってある。 機嫌良くすることは、トレーニングで実現可能だ。とくに意識しなくとも快く楽しい境地であるよう、自らを整え続けようと思う。 (2004年07月06日) |
c 1999 Keiichiro Fujiura |
表紙 |
黄年の主張 |
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