最近の日本のソングライターの中でピカピカ光っているのはスガシカオです。日本語のブルースは言葉が汚いものが多いのですが、スガシカオは詩的な言葉使いで、しかも渋いブルースにしています。
彼の出世作はご存知のとおりSMAPの「夜空ノムコウ」。この曲名や彼自身の名前もそうですが、スガシカオの詞はカタカナの印象的な用法が特徴的です。
歌詞世界は普通のサラリーマンの日常を歌ったものがけっこう多く、取材で書かれた感じのものもあって、ユーミンの路線に似ています。
坂の途中は本人の持っているラジオ番組のエンディングテーマでもあり、ライブでもラストに歌うことが多い曲です。「3枚目のアルバムの目玉になるべき曲だったのに、入れずにわざとカップリング(シングルCDのB面扱い)にしたりして待っていた」という本人の発言もありますから、自信作なのでしょう。
単純な循環コードのように見えて,不思議な浮遊感があります。オリジナルのキーはC#、私は長3度下げてAで唄っていますが、そのキーでいうとAで始まってDで終るのです。しかもDに行く直前のコードはF#7、ちょっと不思議な進行です。明らかにギターで作った曲と思いますから、コード進行がどうというよりギターのコードサウンドで作ったのかもしれません。
FGODは2002年3月のあっとぺっぷのライブでこの曲を歌いました。
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