I Got my MOJO Workin'

I've Got My Mojo Working
アイヴガットマイモジョワーキン

(Preston Foster)

マディが白人に認知される大きなきっかけとなったのが、NewPort Jazz Festivalでした。 1960年6月3日ロードアイランド州ニューポートで開かれたこのジャズ祭にマディウォーターズは参加し、聴衆のほとんどが若い白人という初めての体験で大成功を収めたのです。

そのライブでの白眉となったのが、「I Got my MOJO Workin'」。もう一度もう一度とせがむ聴衆に答えてマディはひとつのステージで２回、この曲を歌っています

レコードでも作者は「Moganfield（マディの本名）」となっていますが、これはCHESSによくあった「意図的な間違い」のようです。この曲の本当の作者はプレストンフォスターという人で、マディはアンコールという女性シンガー（いい名前ですね）のバックバンドをしていたときにこの曲を覚え、自分用に直して歌ったといわれます。その後フォスターとCHESSの間で「作者名をフォスターとする」という示談が交わされたが、レナードチェスは（例によって）この約束を守らなかった。
と、これは受け売りなので真偽のほどはわかりませんが、読んだことがあります。この解説ではその説に従って作者を「Preston Foster」としました。

ＭＯＪＯというのは「まじない」「魔術」です。ブゥードゥの呪術者が行なうものです。ここでは「女にもてるまじない」で、それを持っていると「何マイルも向こうから女が俺に寄ってくる」ほど効きます。それを得るために南部のルイジアナに行って「氷で冷やして持ち帰ってきた」と歌います。

俺のモジョが効いてきたぞ
俺のモジョが効いてきたぞ
俺のモジョが効いてきたぞ
でも、お前だけには　効かないんだ

ほんとに惚れてると効かないんでしょうか。この落ちのついたコーラスがすごく良くて、いろんなライブで客と一緒にこのコーラスを繰り返して盛り上がっている録音があります。が、どうも日本のライブでこのコーラスが盛り上がっているところをあまり見たことがありません。
ＦＧＯＤのライブではぜひ一緒に大声で歌ってください。魔術的で性的で陽気で切ないコーラスです。
ここだけは一緒に歌わないと、『効き目がありません』よ。

I Got my MOJO Workin'	まじないが効いてきた
Got my mojo working, but it just don't work on you Got my mojo working, but it just don't work on you I wanna love you so bad 'til I don't know what to do	俺のモジョが効いてきたでもお前にだけは効かない俺のモジョが効いてきたでもお前にだけは効かないお前を愛したくてどうすればいいかわからないんだ
I'm going down to Louisiana to get me a mojo there I'm going down to Louisiana to get me a mojo there I'm going to have all you women wretched miles from me	ルイジアナに行ってモジョを手に入れてきたルイジアナに行ってモジョを手に入れてきた何マイルも向こうから女が寄ってくる
I've got a gypsy woman giving me her fire I've got a gypsy woman giving me her fire I've got a whole lot of tricks keeping it on ice	ジプシー女が俺に彼女の火をくれたジプシー女が俺に彼女の火をくれたそいつを全部氷で冷やして持ってきた
Got my mojo working (Got my mojo working) Got my mojo working (Got my mojo working) Got my mojo working (Got my mojo working) Got my mojo working (Got my mojo working) Got my mojo working, but it just don't work on you	モジョが効いてきたぞモジョが効いてきたぞモジョが効いてきたぞモジョが効いてきたぞ俺のモジョが効いてきたぞでもお前にだけは効き目がないんだ