YogYakarta
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インドネシアの美味い焼き鳥を食べているうちに
バドゥイにも同行させてもらうことが決まる。

ここでドンさんは解放してあげて、夕食は日本人スタッフだけで取ることにする。時間を決めてPurusaniで待ち合わせ。その間に私はPhoenixホテルにチェックインする。


3弦ベースだとわかりますか?
そのホテルのバーに珍しいものがあった。3弦のウッドベースである。手作りらしい。実際に演奏に使っているという。ちょっと弾かせてもらう。ベースは不思議なもので、やろうと思えば弦は一本でもなんとかなるのである。


3弦ベースの駒

演奏しているところを聴きたいと思うが、時間が早いのでまだ無理だ。
コロナビール18,000rp(256円)を飲んだ後、Purusaniへ行く。


食事はマルボロ通りのインドネシア料理。2階にあって、わりとこぎれい。エビも鶏も美味い店だ。とくに鶏をただ焼いただけの焼き鳥 AYAM GORENがすごくおいしい。餌のせいか運動のせいか、インドネシアの鶏はなぜか味がいいのである。

食事中にこれからの撮影スケジュールを話す。ここで今回の撮影の概要を書いておこう。

撮影するものは、
ボロブドゥール、プランバナンの仏教遺跡、
ジョグジャカルタとソロの王宮周辺、
民衆の暮らし、人々の生活の顔、
そしてバドゥイの村である。

バドゥイとは西ジャワ島の山奥に住む少数民族で、すべての文明を拒否しているという。金銭も労働もそこには存在しないらしい。その村に入るのはたやすいことではない。インドネシア語も通じないし、外部との接触はほとんどない。今回の撮影隊は特別の許可とドンさんという案内人を得て、その村に入れることになったのだ。


インドネシアの鶏は美味い バドゥイの村の話題になったとき「私はそこは行かないのだろうなあ」と思って、黙っていた。参加しない撮影に口出しをするわけにもいかない。急に静かになったので変に思われたのだろう。

「フジウラさんも一緒に行きましょうよ」
「え、いいんですか?でも人数とか」
「いいよ。何人行っても同じだから」

というわけで、案外あっさりとバドゥイまで同行させてもらうことになった。

ほんとはすごく興味深かったのだが、普通の人は入れないみたいだし、特別の撮影許可のようだったので遠慮していたのである。
いやあよかった。これは珍しい体験ができそうだ。

明日は早朝3時45分集合なので、今日はこれでお開き。ホテルに戻ってカナディアンクラブを一杯やって寝る。40,000rp(568円)。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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