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ソロ最後の日。今日は王宮の撮影である。 8時に王宮が開くというので、それに間に合うように行ったが、開門は8時半だと言われる。しかたがないので近所を撮影していたら、よろず屋(雑貨屋)があった。 なんだか懐かしいたたずまいで「ビゲンヘアカラー」があったりする。「PALMTREE」というマッチのデザインがいい、と一同おみやげにする。 |
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王宮の一部は博物館のようになっていて、王の輿(駕籠みたいな乗り物)や影絵人形などが展示してあった。 ここにある影絵人形は土産物などとはまったく違って、透かし模様などが多用され、驚くほど美しい。 |
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そこを過ぎて奥まったところへ入っていくと、急に静かになった。王の執務室に近いという。帽子と草履は禁じられているらしい。短パンにサンダルなので、ちょっと居心地が悪い。 |
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静かな庭の中に美しい建物があった。この庭まで入ることができるが、建物に立ち入ることは禁止されているという。 ドンさんが「王家の息子」という人と交渉している。その間にもお茶を運ぶ召し使いが通りかかったり、地元の観光客が庭の土を持ちかえったり、雰囲気がただものではない。 |
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水色の服を着た女性がやってきて、みんなの首に黄色と赤のリボンをかけてくれた。 これが段上にあがっていいというサインらしい。この人も王の一族で、日本にガムランを踊りに行ったこともあるという。彼女の案内で執務室の中に入る。 |
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紫と金の装飾が美しい。美しい彫り物の入ったガラスが使われているので案外明るい。改装中らしくて職人たちが内装の仕事をしている。 |
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奥まったところに更に一段高い場所があった。ここが「王の座」である。 王の座と家来の場所の間は、かなりあいていてそこは低くなっている。この距離が身分の差なのだろう。王の座に足を踏みいれることは許されていないので、近くまで行って見る。 王座の足元に小机があって電気ランプがついている。これは王の発言を記録するための書記官の席らしい。 |
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オランダから贈られたという西洋風の彫像が、建物のあちこちで陽光に白く輝いていた。 |
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