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ホテルに帰ってVISAカードを持ってくれるのを待つ。なかなか来ないので催促の電話を入れると、それに対する電話の応対が最悪で、せっかく親切なシステムなのに少し減点。しかしほどなくカードは届いて、これでAMEXもVISAも入手できた。 |
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とはいうものの、この街に長居する気はしない。カードをなくしたり支社にいったりしてビジネスライクな動きをしたこともあるが、町全体がなんだか贋物臭くてあまり好きになれない。ここにいるなら東京にいても同じことだろう。 |
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シンガポールから先はマレー鉄道で北上しようと思っていたので、駅まで切符を買いに行く。マレー鉄道というのはマレー半島を走る列車でシンガポールからバンコクまで走っている。ここからは陸路で行くつもりだ。 |
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地下鉄を乗り継いで鉄道駅へ行く。シンガポールはきわめて地図の整備された街なのだが、どういうわけだか地図中「Railroad Station」が目立たない。あまり重要な存在ではないのだろうか。地下鉄の駅から鉄道駅までも広い道路というわけではなく、公園を抜けていく。場末の雰囲気さえする。 |
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鉄道駅は古風な佇まいで、天井も高い。英語の話せる(もっともシンガポールはみんな話せるが)案内人がいたので、明日の朝の便、8時30分発TAMPIN行、CLASS2の予約をする。 |
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シンガポールは2泊のみということになるが、なんとなく「それで十分」という気がした。ホテル代も高いし(2泊で350SPD/29,000円)都会はつまらない。ここで得られるものは東京でも手に入るだろう。 翌朝7時30分までに来いというので、この駅まで来る方法を確認しながら帰る。鉄道駅近くのCANTONMENTO LINKのバス停から乗り、CECILストリートを経てSTAMFORD RD.へ。バス代は70¢(58円)だ。 |
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この町を出る方法を確保して少し安心する。STAMFORD RD.の雑居ビルで靴の修理屋を見つけたのでサンダルの皮を縫い直してもらった。修理代は2SPD(166円)。 |
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このサンダルはマニラで買ったのだが、毎日履いているのですでに糸が数本切れかかっている。右足はここシンガポールで修理し、左足はその後バンコクで直し、さらにヤンゴンで縫い直してもらった。国によって少しづつ違う、ごつごつした修理の後をいま見ても懐かしいようなサンダルであるが、このシンガポールの頃はまだ新しかった。 |
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シンガポールの中心地はみな近代的なビルになっているが、鉄道駅のあたりはなんとなく古めかしい。駅前は住民が多いためかえって開発が遅れるということは日本でもよくあるが、そういうことだろうか。 中国寺院の低い屋根並の向こうに高層ビルが見える。佃島から対岸を望むような光景だ。 |
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