Chiang Rai
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見出ここからゴールデントライアングルまでの行きかたがよくわからない。
しかたないのでいったん途中まで戻ることにする。

タチレイクでは子供たちが外国人にやたらに金をせびる。ヤンゴンではあまりなか った風景だ。

民族衣装の娘たち 橋のたもとに民族衣装を着た女の子がいたので写真をとろうとするとチップをよこ せと言ってくるので「じゃあ撮らない」と断わる。


この町の立地が、子供たちの心にも影響を落としている。


メーサイ側に戻って、「さてどうしよう」と考える。バスセンターからここへ来た のはおよそ路線バスらしくないトラックのような乗り合いバスだった。ここからど こかへ行くにはどうすればよいのだろう。

しかしこれだけ観光地らしい土地に出口がないわけはない。あたりの様子を見なが らバスの発着場所を探す。

メーサイの町並み 歩きながら話しかけてみるのだが英語はほとんど通じない。お店をのぞいてわかる ことは、このあたりの主要な土産は宝石や翡翠(ひすい)、ジェムストーンらしい 。たぶんミャンマーから入ってくるのだろう。


英語の通じる人がいたので聞く。

「ゴールデントライアングルまでのボートに乗るには?」
「バスセンターに戻ってグリーンタイガーまで行け」

バスとはトラックのことである 教えてもらいながらバスセンター行きの小さなトラックを見つけ、荷台に押し込まれた。

ものすごく大きなステレオセットを剥き出しで持った客が乗り込んでくる。このステレオはどうした のだろう。ミャンマーから買ってきたのか、売りに行って商談が成立しなかったのか。

狭い荷台に乗り込む スピーカーの角をごつごつ脚に当てながらバスセンターまで戻った。

ところが「グリーンタイガー」どころかゴールデントライアングル行きのバスもここからは出ていない、という。

さっき国境地帯に「GOLDEN TRIANGLE」という書いた紙を貼ったトラックがあったのを見たのだが、あれに乗ればよかったのか。ボートで行くことにこだわったのが間違いだったのかもしれない。


ちょっと混乱してきた。バスセンターの前に小さな売店があったので、そこに入って頭を静めよう。

軽食なら できるというのでビールとミーナーム(汁ソバ)を頼む。50B(150円)。早く出た のが幸いして、まだ昼飯時だ。これからの一日、なんとでもなる。



飯を食って落ち着いて考えた結果、いったん戻ってチェンセンへ行くことにする。 バスセンターの係員の英語を何度か聞き直して乗り継ぎのバス停を確認する。


いったんチェンライ方面のバスに乗り、分岐路のメイチェンで降りてチェンセン行 きのバスを待つのである。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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