
新宿御苑遊歩道
四谷から新宿方面に歩いてくると四谷四丁目の交差点でトンネルにぶつかる。クルマは新宿御苑を潜るトンネルに入って行くが人はそういうわけにもいかず、大方の場合そこで方向を少し右に変えて新宿通りを行き、御苑や代々木方向に進みたい人はちょっと回り道をする格好になる。
実はここに細い抜け道があって、新宿御苑に抜けることができる。四谷側からだと説明しにくいので、新宿方向から行くとしよう。
新宿御苑の新宿門のところから、御苑の中に入らずそのまま道沿いに四谷方向に歩くと気持ちの良い小径がある。新宿の真ん中だというのにここは土の道。並木道になっていて車道からも離れている。意外なほど静かな散歩道だ。新宿御苑は有料だがこの道は公園の外なので無料、ということは「内藤屋敷の表の道」ということか。昔の甲州街道の佇まいさえ感じられるようだ。
この道は御苑と同じく午前9時から午後4時30分までの開門で、夜は閉門されている。土地柄、昼間でもホームレスが多いからそれは仕方ないかもしれない。夜は相当暗くなるところだ。休日の朝は犬を連れて散歩している人が多い。都心でもまだまだたくさんの犬が飼われている。
さて、この遊歩道は新宿門から大木戸門までなのだが、大木戸門のところで注意すると垣根のところに小さな路地がある。「作業用通路」とかなんとか書いてあるかもしれない。そのまま御苑の中に入って行くように見えるのだが、この細い垣根道が四谷方面への抜け道なのだ。
地元の人が使えるように開放されているから普通に通ってよい道である。ただし、この道も夜間は閉門される。休日以外はちょっと使えないかもしれないが、土の上を歩いて新宿から四谷へ行けることを知っているのも悪くないだろう。
(2003年3月21日)
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