軽い土

乾燥スパイスを使いはじめると、徐々に病は重くなり、次に行き付くところは生スパイス。いわゆる「ハーブの栽培」に足を突っ込んでしまった。

しかし場当たり園芸なのでわからないことだらけだ。とりあえず本を読んでみたのだが、代表的な栽培スパイスの「日照」と「土質」については次のように記載されている。


名前



日照

土質
コリアンダー セリ科 日がいっぱいに当たる場所 地味が肥えていて、軽い土
クミン セリ科 日当たりがよく、被いのある場所 水はけがよく、地味の肥えた土
キャラウェイ セリ科 日がいっぱいに当たる場所 地味の肥えたローム
ミント シソ科 部分的に日陰の場所 湿り気があり、水はけがよく、養分の豊富なアルカリ土
スィートマジョラム シソ科 日がいっぱいに当たる場所 水はけのよい、乾き気味で養分が豊富なアルカリ土
ラズベリー シソ科 日当たりのよい、広々とした場所 水はけのよい、砂混りで石灰分を含む土
バジル シソ科 暖かい、穏やかな日当りの場所 水はけがよく、湿り気のある土
カモミール キク科 日がいっぱいに当たる場所 軽く、水はけのよい土
ボリジ ムラサキ科 広々とした日当たりのよい場所 軽く、乾燥した水はけのよい土
レモングラス イネ科 温室の中の日がいっぱいに当たる場所 湿り気がある土


レモングラスはイネの仲間というから「高温多湿/湿り気のある土」なのはまあ理解できるような気がする。その他の多くの品種は、微妙に差異はあるものの「水はけがよい/アルカリ性の土」を好むようだ。乾いた土地が良いというものも多い。その本に載っている限りでは「酸性の土がよい」というのはクローブだけだった。

水はけがよくてアルカリ性という条件を満たすために、手持ちの腐葉土にパーミキュライトと消石灰を足して土質を改善した。

問題は「軽い土」である。軽い土とは何だろう?日常会話でそんな言葉は使ったことがないんだけど。

ホームページで検索すると「ベランダだから軽い土がよい」というような記述がある。「比重」ってことかな?

軽いとはなんとなく「粘土質ではなく」「密度の低い」「指がふわっと入るような」「よく耕された」土のことのような気がするけれど、耕して空気をたくさん含ませても時間が経てばぺしゃんこになるし、水を加えただけで重さなど変わるではないか。土の「軽さ」とはいったい何なのだろう?たぶん土の成分の違いなのだろうが、よくわからない。

パーミキュライトは軽石のかけらのような土だ。これが入っていればとりあえず「重くはない」。フルイをかけてヒゲ根や小石を取り除いた後の土は空気をいっぱい含んでふわふわしている。よくわからないけれどたぶんこれは「軽い土」と言っていいんじゃないかな、と勝手に思った。



(2001年8月5日)




よい土の条件
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以前リンクしていたページに「土の比重」の話が載っていたのですが、
そのページはなくなってしまったので 別の土のページにリンクします。




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