不動通り
「不動通り」という地名は東京にもたくさんあるのだろう。板橋の不動通りなどは有名だ。私は神保町に通っていたので、神田の出世不動通りもよく歩いた。
代々木日記から散歩に行ける不動通りは「幡ヶ谷不動通り」、幡ヶ谷不動尊/荘嚴寺の通りである。代々木から歩いていくときは甲州街道沿いに歩いてオペラシティを右折し、山手通りを斜めに入ることになる。
こちらから行くとまずお不動さまがあってそれから商店街に入るので、門前町というより門後町みたいになってしまうのだが、用を済ませているからゆったり冷やかせる気分がある。
荘嚴寺は真言宗のお寺で弘法大師の行脚像がある。薬師如来への参拝も多い。
不動通りは、新宿から徒歩圏とは思えないほどの渋さをたたえた良い商店街だ。花屋と総菜屋(揚げ物)が多い。銭湯もある。夕方行ってひと風呂浴びて帰るのも乙だろう。
問題は帰りの駅が半端な位置にあることだ。風呂に入ってしまうと再び歩いて汗になるのもちょっと億劫だ。大江戸線の西新宿五丁目駅まで歩くのがいちばんいいのだろうか。今度行ったときに、相湯の客にでも聞いてみようと思っている。
(2002年6月24日)
不動通りはこの直後、2002年7月1日放映開始のNHK午後11時ベルトドラマ「恋セヨ乙女」(主演/真中瞳)の舞台になりました。
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