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5章:3日目。八丈島〜東京
朝。昨日までとうってかわってまばゆいばかりの朝日が部屋に差し込んでいる。隣をふと見ると、フジウラさんは既に起床後。そういえば昨晩、朝、また散歩に行こうと話をした・・・が、すっかり寝過ごした。3名で朝の散歩に出かけたらしい・・・。まあ、時計を見ると、そんなに寝坊はしていないのでのんびり準備。
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玄関にでて、犬に挨拶。ゆっくり海に向かう。今朝は本当に天気が良い。向かいの八丈小島もはっきりと見える。頭を空っぽにして、ボケっと海を眺める。
当初、今回のサラタビは「ボケっとする」のが目的だった。でも、よーく考えてみると、なんだかんだいって本当にぼけーっと何も考えずに一人になったのは今が初めてだった。それだけ、あわただしくサラタビを過ごしたともいえるのか。
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ぼんやり、海を眺めていると、海岸の先に3人がいた。3人と合流して宿に戻る。今日は、都合上、ワタクシだけが朝一番の飛行機便で帰ることにした。他の3人はゆっくり昼便である。なので、ワタクシはあまりのんびりもできない。
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満天望さんでの最後の食事、朝食。朝食も実に美味しい。ワタクシは通常朝食はとらない。でも、旅に出ると必ず朝食はとることにしている。普段とれないのもあるが、朝、きっちり起きるので気分が良いのである(つまりは日常きっちり起きないという事・・・・)。毎朝、こうだったら良いのに、よし、これから朝食はしっかりとろう!と旅に出るといつも思う。でも旅は非日常で、たまにだからできるのである。わかっているのである。毎朝、朝食をしっかり取るのは当分無理だな。
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きっちり完食し、そうそうに出発準備をする。もう、お酒もおつまみもないので荷物はそんなにない。楽勝だ。
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空港まで、満天望さんから車で10数分程だとの事。クロサカさんに送っていただく。最後に皆で記念撮影。ひと足お先にお別れである。
他の3人がこの後、何をするかも若干気になるが(何か面白い事してたら悔しい気もするが・・・・)とりあえず、今回のサラタビはひとまず終了である。
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前にも書いたが、当初の予定とは大幅に変更になり、盛り沢山のサラタビになった。改めて旅の楽しさを感じる。またどこかへ行こう。次はどこにしようかなぁとぼんやり考えていると、空港に到着。クロサカさんに挨拶し(次はスキューバの免許を取りに来るとの話で盛り上がる。(実際、今年の夏は時間がなく、取りに来る事はできなかったが・・・))、八丈島空港に入る。当たり前の話ではあるが、ここはとても小さい空港である。少しお土産を買おうと、売店をぶらつく。やはりここは島焼酎、である。昨晩、ご主人、クロサカさんに聞いた幾つかの焼酎から「島の華」を買って帰る。
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飛行機を待つ間、先ほどの次のサラタビについてまた考え始めた。今回のサラタビでは、海外でなくてもすばらしい所は幾らでもあるということを学んだ。自分が知らない事、知らない場所、文化は周りに幾らでもある。もっと、もっといろんな事に興味を示し、アンテナを伸ばそうと思う。すばらしいサラタビができるように。
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帰りの飛行機は・・・気がついたら羽田だった。その間わずか40分弱。わずか40分弱で世界が変わった。明日からまた日常に戻る。まあ、日常があるから非日常(サラタビ)があるのである。その日がくるのをまた楽しみにしようと思う。
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