言わせてもらえば |
勝負の「常識」。(続き) |
前文の続きです。 大リーグにも「暗黙のルール」があるという話を聞いた。大差の試合では、勝っているほうは●盗塁をしない●送りバントをしない●ノースリーから次のストライクを打たない、のが暗黙のルールだという。 つまり「大差で勝っているほうがこつこつ得点するのは辞めろ」という趣旨である。 これにはふたつ意味があって、ひとつは「そんなことされては負けているほうがたまらない」ということ。もうひとつは「そんなセコい試合は客にとってつまらない」ということだろう。 大差で勝っているほうは鷹揚にゲームを運び、負けているほうが必死で追いかけるのを待つくらいの態度のほうが「試合としておもしろい」という考えが根底にあるようだ。 大リーグにもこの「暗黙のルール」に反論する人は多いようだが、一方で「ノースリーから打つと死球を受ける」などの報復は現在も行なわれている。 「戦力が拮抗したクロスゲームのほうが客にとって面白い」 それはひとつの真実だが、読売がそういう主張のできるチームだとは誰も認めないだろう。 (2001年6月1日) |
c 1999 Keiichiro Fujiura |
表紙 |
黄年の主張 |
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