Surabaya
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へんなマッサージおばさんに股間を狙われ、
虫のいないホテルにアジアを忘れそうになる。

スラバヤの街角 このホテルはなかなか大きい。プールやディスコもある。フィットネスクラブをのぞくと、そこのスタッフが「マッサージは要らないか」という。これなら、まともかもしれないと思ってマッサージを頼む。


おばさんが、来た。Tシャツと短パンで待っていたのだが「脱げ」という。揉んでいる間にやたらと股間に手がいく。スペシャルのチップを狙っているのはミエミエだ。

「ここもマッサージするか?」と聞く。
「ノー」
しかしはじめる。
「ノー!」
「ホワイ?」
抵抗の結果、それだけですんだ。

「いくらだ」
「ホテルには30,000rp(425円)。私には?」
それだけあれば十分だ、と帰す。

あー疲れた。


昨日までの貧しさと今日との落差は大きい。だいいちどこにも虫がいない。思えばこのところ部屋の中にはいつも虫が飛び回っていたものだ。

なにしろ気密の度合いが違う。エアコンはセントラルだし、ぴたりと閉まる窓もひさしぶりだ。これがジャワ島と他の島の格差というものだろうか。このあとどうなるかわからないが、ともあれ今日はこれを楽しもう。

明日は波止場に行ってみよう。
どうも清潔すぎて、どこにいるかわからなくなる。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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