Sandakan
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ようやくボルネオ島を南下するルートを発見。
これでサンボアンガに帰らず前進できるぞ。

ボルネオの地図ボルネオの地図 何軒めかに行った中華系の旅行代理店にはコンピュータがあった。それで検索してもらったら耳寄りのルートが 見つかる。タワウまで行けばインドネシア行きの航空便があるらしいのだ。 「タワウ→タラカン→バリクパパン→ウジュンパンダン」という接続があるという。
しかし毎日は出ていないらしい。タラカンから先はインドネシアなの で、ここではよくわからない。他の代理店に問い合わせようとしたのだが、ちょうど土曜の午後だったのでどんど ん電話が通じなくなってしまった。

「きょうここで買えるのはタワウまでの航空券だけね」。
オーケー。
79ドル(10,270円)であった。高い。しかし、これで次に行くところが決まった。タワウだ。


市場の刺繍売り 床屋へ行く。
そろそろ歩いて行ける範囲はだいたい行ったし、この町を出る切符は手配したし、絶好の床屋日だ。木の階段を2階に上がると狭い床に粗末な床屋椅子が並んでいる。 職人顔のじいさんにやってもらった。
最初は「外国人?」と一瞬たじろいだが「髪を切るのか?」と手まねで聞いてからは堂々たるものだ。ハサミでさ くさく短くしてもらう。髭も剃る。洗面台がついていないので洗髪はなし。いちおう髭剃りのシャボンもあるし、まあ それほどの不潔感もなく、きれいなものだ。料金は5リンギット(214円)だった。

短くなった髪で海風に吹かれていると、少しサンダカンに馴染んできた感じがする。


ドミノ君を売っていた 日本製のゲーム機はこの町でも人気がある。プレイステーションのショップを見ていたら私たちの作ったゲーム、 「ドミノ君をとめないで。」が置いてあった。マレーシアの片田舎で見ると、さすがにうれしい。
売り場のお姉さんにその話をすると「これ、難しい」と言われる。そうかもしんないなあ。ひさしぶりで仕事のことを思い出す。


蛇遣い 市場にはいろいろな行商人がいる。古い皮のバッグをごそごそやっているので、なにかと見ていたら大きな蛇を 取り出した。だみ声で口上をどなっている。
「啖呵売(タンカバイ)」というやつだ。蛇で人を集めて怪しげなクスリ を売っていた。サンダカンの寅さんである。


c 1998 Keiichiro Fujiura


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