Kuala Lumpur
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巨大な魚頭カレーを市場で食い、
雨夜ホテルでマレー二国の違うを思う。

着いたところはKLの中央市場だ。その二階に「有名」だという食堂カンポンパンダン(Kampung Pandan)の「魚の頭のカレー(Fish Head Curry)」があった。地図の裏にちょっと書いてあった案内を見て、どんなものだか食べてみたくなったのである。

「魚の頭」はでかかった。マグロの兜焼に使う頭がカレー煮込みになって皿の真ん中にどんと屹立しているところを想像してもらいたい。これは一人で食べる料理ではない。宴会料理を一人で食べているようなありさまだ。

しかし、うまいことはうまいのである。腹も減っている。ひとりでどかどか食いまくる。客が多く店の主人は大声でそれをさばいているが、ときおり近くを通りかかると何か話しかける。言葉はわからないが顔を見れば「うまいか」と聞いているのは明らかので、「旨い」と手まねをして肉のついた骨をしゃぶって見せるとオヤジはそうかそうかとニカニカする。

あらかた一人で食ってしまった。腹一杯だ。魚頭カレー、白飯、お茶、で27RM(963円)。クアラルンプールの大衆店はジャカルタの高級店と同じくらいの値段であった。酒を飲まなかったわりには高い気もするが、しかし、まあこれだけの量である。三人分は食っただろう。


荷物になるものは買わないから、市場にはとくに魅力も感じない。中華街のスーパーでビール2缶と水を買う。12RM(428円)。

ホテルにマッサージ&サウナがあった。価格は65RM(2320円)と50RM(1785円)。けっこう高い。しかも価格のバランスが悪い。

これまでの場所ではマッサージは「体感価格1000円」と思っていたのだが、成長する経済都市クアラルンプールではその基準は通じないようだ。まともなマッサージらしいので受けてみた。中国系のホテルとはいってもとくに特徴のあるものではなかったが、丁寧で追加チップも要求されなかったので満足する。

昨日のマラッカのホテルで虫をもらったのか身体が痒い。赤く腫れてジンマシンのようでもある。服を湯洗し、ジーンズに虫除けスプレーをかけ、身体に痒み止めを塗る。


夜9時くらいから雷とスコール。今日はどうせ夜出かけるつもりもなかったのだが、この豪雨では散歩もできない。

閑なのでマレーシアとインドネシアの違いを考える。


自動販売機漢字の看板
インドネシア
ないない
マレーシア
あるある


どうやら漢字の看板を禁止しているのはインドネシアだけで、マレーシアはそうではないらしい。この違い、中国人の経済活動に対する制約の違いが経済成長力の差に反映しているのだろうか。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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