Chiang Rai
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チェンライまでのバスは山道をガタゴトと行く。
途中で軍人の検問を受ける。

メイピンホテルからバスターミナルまではトゥクトゥクで60B(180円)、チェンラ イまでのバスは125B(375円)。便数は多く、そう待たずに出発できる。乗ったのは ほどなくやってきた10時45分発。待っている間白人バックパッカーと情報交換をす る。


日当たりの良いバス座席
一応エアコンバスなのにけっこう暑い。チェンマイ近くは鋪装路だったがすぐに路 面の乾燥した硬い岩の山道になりガタガタ揺れる。昨日飲み過ぎたせいもあってけ っこうしんどい。これが4時間続くのかあ、と一合マス(囲碁の詰碁のかたち)の ことなど考えながらしのぐ。

旅の途中持っていた本は詰碁集で、小説はすぐ読み終えてしまうが詰碁の本は終わ ることがない。なにしろ解けないのでなかなか先に進まない。

埃まみれの山道を過ぎ平坦になったところでバスは急に停まり、数人の軍人が乗り 込んで来た。検問らしい。私や白人旅行者には目もくれず、何人かのタイ人を指で 差す。指名されたタイ人は身分証明書を見せている。地元の人は自分の写真の入っ た身分証明書を持ち歩いているらしい。


誰も逮捕されることもなく無事に検問は終わった。


案外早く、午後2時過ぎにはチェンライのバスセンターに着いた。手ごろな大きさの 町である。バスセンターの隣に商業地域らしい一角がある。どうもそちらの方向へ 行けばホテルがあるような気がする。

商店の引っ越し告知 こういうカンは当てにならないときもあるが、この町では当たった。すぐに旅行社 やホテルの集まっているエリアに入る。ガラス戸にトレッキングツアーのパンフレ ットを貼った店が点在している。チェンマイよりは地味だが、観光地としては人気 があると見える。

目に付いた大きなホテル、WANGCOMEホテルに入る。中国系らしい。NETで944B(2,832円)。あまり安価ではないが良さそうなのでここに泊まることにする。メイピンは1200B(3,600円)だから、それでも2割ほど安い勘定になる。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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