フジウラ：　企画名は何がいい？
ヲサム：　そうですねー、サラリーマンの旅だから
二人：　サラタビ！
フジウラ：　そのまんまやなー
ヲサム：　そこがいいんじゃないッスか？
フジウラ：　まー「素直で良い」ってことで

と、この旅の名は厳正な論議の結果、安直にも「サラタビ」となったのであった。

フジウラ：　企画の趣旨は、どういうことだ？
ヲサム：　つまり、特別の人ではなくて
フジウラ：　うんうん
ヲサム：　「サラリーマンなら誰にでも実現可能」というところが
フジウラ：　あー　そこがキモね
ヲサム：　そうです。サラタビのルールを決めましょう。

と、二人は商売物のスナック菓子を食べながらルールを考えるのである。

フジウラ：　まず（ポリポリ）、長い休みは取れない、と
ヲサム：　そうですね。一週間以内？
フジウラ：　厳しくないかな。それプラス、前後の土日は？
ヲサム：　それはいいでしょう。
フジウラ：　よし、決定！
ヲサム：　ルール(1)　「取れる休みは、最大一週間プラス土日」

フジウラ：　次は予算だね
ヲサム：　（ポリポリ）できるだけ安く
フジウラ：　抽象的だなあ、なんか「シバリ」はない？
ヲサム：　高級ホテルには泊まらない
フジウラ：　どうせ泊まらんぞ
ヲサム：　ビジネスクラスには乗らない
フジウラ：　どうせ乗らないって
ヲサム：　なんにも「シバリ」なんか要らないんじゃないですか？

とりあえずルール(2)は「予算はエコノミー」ということになった。
このふたりには不要なルールという気もした。

フジウラ：　危険なこととか不潔なことは？
ヲサム：　それはある程度しかたないのでは
フジウラ：　体力的な限界は？
ヲサム：　フジウラさんが持てば大丈夫
フジウラ：　最近落ちてるからなあ、、
ヲサム：　そのへんは、「普通のサラリーマンにも実現可能な旅」ってことで
フジウラ：　普通って誰のことだ？

ふたりが該当するかどうかは別として、
ルール(3)は「普通のサラリーマンにも実現可能な旅」ということになった。

フジウラ：　ルールはこれでいいかな
ヲサム：　いいんじゃないッスかね（ポリポリ）
フジウラ：　なんかもうひと押し足りないような気がするなあ
ヲサム：　じゃあ努力目標として
フジウラ：　なんだ？
ヲサム：　「その範囲でできるだけヘンな旅」
フジウラ：　ヘンな目標！

ダメ押しとして、ルール(4)「その範囲でできるだけヘンな旅」が加わった。
これでルールは完璧である。