ふじうら視線

ふじうら視線

出発半年前の春、ふじうらは何を思っていた?




なぜにブータンか?というのは、実はよくわからないのです。まあなんとなく「アジアかなァ」とは思っていましたし、そうすると二人とも行ったことのない場所はあまりなかったんです。

私はインドに行ったことないんですがヲサム君はあるし、初回から先輩風吹かれるのもなァ、と思ったりして、、

予算とか日程の点で近場がいい。ネパールもいいけどカトマンドゥはなんとなく旅行先として目新しくない、などと勝手に思っていたので、行き先をあれこれ話しているうちにふと「ブータン」と口にした途端に「決まり」という感じになりました。


それで少し調べてみたのですが、調べれば調べるほど、ブータンという国が興味深く思えてくるのです。


下にある切手の人がジグミ・シンゲ・ウォンチュック国王。これは即位記念切手なので、御年16歳。本当に少年王ですね。頭の王冠が不思議なカタチをしています。よく見ると鳥の嘴(くちばし)が突き出ている。これは国鳥ワタリガラスをかたちどったものだそうですが、まるで鳥山明が作ったようなデザインです。

この王に有名な言葉があります。

GNH(Gross National Happiness) is more important than GNP(Gross National Product).
「国民総生産よりも国民総幸福のほうが重要である。」

この時代になんともすがすがしいテーゼではありませんか。




赤字国債と構造改革などを迫られている日本にとって、このテーゼはどういう意味を持つのだろう。

ブータンは「人が優しい」というし、「風景は懐かしい」という。どうやらすごく良いところらしい。

こんなことを言っているそばから、ブータンにもインターネットの波は押し寄せ年毎に文化は変質している、とも聞こえてきます。ブータンに行かなければ。それも早いうちに行かなければ。という思いが、知れば知るほど強くなりました。

バドゥイへの思いにちょっと似ているのかもしれません。





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