|
|
|
サラタビ八丈
3章−1:初日〜
|
周囲が騒がしくなってきた。ほとんどが八丈島へ向かう人らしく、困っていたようだ。勿論、それは我々も同じ。混乱していた。しかし、そこはサラタビ。特に百戦錬磨のフジウラさんは決断が早く、「ここで降りるのも、面白い」という事で、ここ御蔵島で途中下船することに決めた。
しかし、サラタビというものには、ちょっとしたトラブルが付きモノのようである。我々4人の他にも何名か途中下船した。
|
|
|
ここ御蔵島は東京から南へ200Km。船で約6.5hほど。直径5km位の島である。
正直、ここに着くまでこの島の存在は知らず、伊豆諸島で知っているのは八丈島、大島、新島くらいなものだった。
|
さて、降り立ったものの、まず、泊まる所を決めなければいけない。正直、降り立った後も頭はボーっとしていた。全く使いモノにはならなかったはず。ただ、他の3人についていた状態だった。
そんな中、降りたってすぐに声をかけてくれたのが御蔵島の駐在さんであった。残念ながらお名前をお聞きする事ができず、申し訳ない事をしたのだが、後になってこの駐在さん尽力のお陰でこの御蔵島の滞在が楽しいものになるのだった・・・・。
|
駐在さんのお陰もあり、すぐに宿が決まった。国営の宿舎である、御蔵荘になった。最近、建て直したばかりだそうである。周りを見渡すと宿泊するための民宿は幾つかあるみたいだったが、国営という事もあり、ここを紹介してくれたみたいだ。今回の八丈島欠航にて途中下車したのは我々4名を含め、釣り客3名と1名の計8名であった。まあ、金曜日の平日という事もあり、全員この宿に宿泊可能という事であった。
時間は午前6時。まだ、動き出すには早すぎる。ここで、ちょっと仮眠をとって、昼くらいから動き出すことにした。どうせ、急に決まった御蔵島。のんびりしよう。
|
御昼前。集合時間にロビーで待ち合わせ。といっても、どこに行こうか?見当すらつかない。とりあえず、お昼を食べに行くことにした。
パンフレットを調べてみると、食堂らしき場所はなかなか見当たらない。何しろ、島の居住区は港付近しかない模様。一つだけ食堂(食堂やまやさん)があった。実際、食堂と名のつくお店はこの島にはこの1件のみのようである。それ位の規模の島であるということでもある。
|